集う仲間たち（支部総会・同期会等のお知らせ）
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長崎大学全学同窓会（2009.3.7）
長崎大学が平成16年4月に国立大学法人長崎大学として新しく出発したのを機に、翌17年10月各学部等同窓会の連合体としての「長崎大学全学同窓会」が設立されました。目的は「会員相互の親睦を図り、併せて母校との連絡を緊密にし、もって長崎大学の発展に貢献すること」（会則第2条）となっております。とは言え、これまでの活動は卒業式当日に各学部の同窓会長等が一同に会し評議員会を開催する程度に過ぎず、本格的な事業活動が喫緊の課題でありました。
そういう経緯の中で機は熟し、このたび平成21年3月7日（土）18時〜20時東京上野の国立科学博物館ラウンジで全学同窓会発足懇親会が開催されました。当日は「長崎大学企画展」の開催初日でもあり、また好天にも恵まれたためか大盛況となり会場は正にすし詰めの状態となりました。本学事務局によれば、参加者は220名を超えたそうですが、中でも瓊林会は70名の出席で他を完全に圧しておりました。
東京の吉田一久支部長他会員の皆様のご協力に深謝いたします。
以下式次第に従って懇親会の内容をご報告します。
（1）開会挨拶
長崎大学全学同窓会会長 井石 哲哉 氏
長崎大学長 片峰 茂 氏
井石会長挨拶 要約
「昨年長崎大学卒業生の下村博士がノーベル化学賞を受賞されました。長崎大学がかように個性豊かに輝くこと、社会から評価されることは、同窓生にとって大きな自慢であり誇りであり、かつ喜びであります。母校が個性輝く大学として発展するよう同窓会は大きな期待を持って見守り、また可能な支援を行っていきたいと強く感じております。同窓会みんなで母校の応援団になりましょう。」
片峰学長挨拶 要約
「長崎大学は本年、戦後の新制長崎大学の設置から60年、そして国立大学法人長崎大学に移行して6年目を迎えました。この法人化により大学の管理運営形態も大きく変わりました。従来の学部の独自性に基づく裁量を重視した教授会自治から学長を中心とした役員会による管理運営方式に移行したのです。現在その実質化のためのさまざまな努力を行っているところで、その一環として全学同窓会を結成して頂きました。卒業生の先輩たちこそ長崎大学の最強の応援団です。今度ともご支援、ご指導、叱咤激励頂きますようよろしくお願いいたします。」
（2）紹介
経済、医、薬、水産の4学部の東京（関東）支部長及び会長他が紹介されました。瓊林会は吉田支部長。
（3）乾杯
NHK会長 福地茂雄 氏（瓊林会名誉会長）
「長崎大学は今後ますます学部単独の個性、魅力に加えて総合大学としての評価のウエイトが大きくなってくると思われます。即ち一層の全学体制が求められる時代です。そんな折、全学同窓会が結成され本日初めて東京での懇親会が開催されたのは、大きな前進だと思います。この盛会が必ずや次の盛会に繋がると信じます。まず東京で長崎の輪が拡がってゆくことを期待します。」
（4）懇談
瓊林会パワー炸裂！
和気藹々の中で懇談が行われておりましたが、正に宴も酣となった閉会30分前に、突如東京支部の中野栄次氏（学18）が登場。「長柔会」の会旗を掲げ、柔道部では既に10年も前から、全学組織に変身し懇親会等の活動を行っている旨を報告し、出席者の喝采を浴びました。
次に間髪を入れず、久留米支部の田淵好隆氏（学27）が登場しいつものように巻頭言を担当し、瓊林会員が肩を組んで「暁星淡く」の大合唱となりました。
続いて、東京支部の伊藤正副支部長らラグビー部OBが十数名登場し、挨拶のあと部歌を披露しました。
正に瓊林会の面目躍如で会場は一気に盛り上がった次第です。
このあと自然の成り行きで、医学部、薬学部そして水産学部が登場しそれぞれコメントや学部歌を披露され、いよいよ閉会の時を迎えました。
本部事務局から大盛会となった本懇親会に対する御礼と、次回開催は長崎、次々回は大阪を予定しているとの案内がありました。
（5）閉会挨拶
前長崎大学長 齋藤 寛 氏
感無量の面持ちで「長崎大学全学同窓会の今後ますますの発展にエールを送ります」
以上
（専務理事 小野光昭 記）
公開日:2009-04-05
福岡支部、若手会員が大集合！（2008.12.03）
平成２０年１２月３日、福岡市天神テルラに５０数名の福岡支部所属若手会員が集まり、「若手会員の会」が盛大に行われました。この会は、平成２０年９月に続く第２弾として行われ、沢山の参加者を得ましたが、その裏には、支部役員のご苦労も多く、運動部、同じ社内、友人関係等の糸を手繰りながら、案内状、電話、メールなどで、呼びかけを行ったとのことです。
会は、川島支部長の挨拶の後、会食に入りましたが、アルコールが入るにつけ、静かな会場も次第に賑やかなものとなり、名刺交換をする者、談笑をする者、真剣に話し込む者等大いに盛り上がりを見せました。
その後田渕氏の司会で初参加者の自己紹介が行われ、「この会に参加してよかった、また参加したい」という声が多く聞かれました。一通り自己紹介が終った後は、年齢を超えてゼミのメンバー、運動部のメンバー等が登壇し、感想を述べるなど、和気藹々の中で会は進み、最後に全員肩を組んでの「三山緑」と「暁星淡く」大合唱で、この会を締めくくりました。
今回の福岡支部の若手会員の集まりが、今後全国の若手会員の集まりに広がりを見せることを期待しつつ、会場を後にしました。
公開日:2008-12-25
二十日会のご報告（田島日銀支店長講演）（2008.11.28）
「激動する世界経済と地域動向」
日本銀行長崎支店長 田島浩一氏
○世界経済について
・現下の状況
サブプライム問題に端を発する79年ぶりの金融不安
9/15…大きなターニングポイント（リーマンブラザーズの経営破綻）
10/10…Ｇ7が開かれた。先進各国の中央銀行がマーケットに資金を供給及び預金者の保護を図る。必要に応じて公的資金を投入。
11/15…Ｇ20（中国、ロシア等を含む）
・サブプライム問題による影響の程度
10月末時点でのアメリカの損失額が140兆円
（日本がバブル経済で破綻して処理した額…50兆円）
・実体経済への影響
これまでの世界経済
2004年〜2007年→4〜5％の経済成長
新興国（中国、アセアン、ニーズ等）の成長に助けられている。
新興国の成長の結果
原料、原油等の高騰
今後
アメリカ…マイナス成長
中 国…９%から７%程度に落ちる（内需振興による）
○日本経済の動向
・日本の景気
2002年から2007年の11月ごろまで約70ヶ月間、景気は拡大
（戦後最長の景気拡大）
日本のバブルがはじけたあと、景気回復まで3年かかったが、当時は世界経済は好調だった。
今回は世界同時不況になっているので、回復に時間がかかるのではないか。
・国際商品市況
資源の高騰→急落（せめてもの救い）
・成長見通し
2008年度…0％
2009年度…0．5％程度（後半回復）
2010年度…1．5％程度
○長崎県の経済
・製造業
9月になって急速に悪化…これまでは製造業が長崎の経済を引っ張ってきた
・現在の状況
造船…フル操業に近い状態（3年から5年の在庫）
新規の受注が止まっている。キャンセルや納期を延ばす動きはない。
鋼材価格の上昇（6→9万円/トン）
電子部品…生産調整が始まっている。
自動車減産の影響、携帯電話も良くない。
観光…4〜8月ぐらいまでは良かった。
海外旅行客が落ちてきている。
国際観光船→福岡や鹿児島に寄港地が変更
○長崎県経済を活性化するには
・キーワード
環境（エコ・省エネ）
職の安全安心（国産志向）
交流人口の増加
九州における相乗効果
・取り組むべき課題
製造業のウエイトアップ
風力発電、太陽光発電等エコ産業の集積
企業誘致活動の積極的な展開
観光振興
平和教育、異国情緒＋アルファー（新機軸の打ち出し）
農・漁業の活性化
商品のブランド力向上
都市の再生
少子・高齢化に適応した街づくり
公開日:2008-12-24
晩秋に集う佐賀県青春寮歌祭（2008.11.23）
平成２０年１１月２３日（日）、佐賀市交流センター「エスプラッツホール」において、第１６回佐賀県青春寮歌祭が行われました。
参加校２８校で、長崎からは佐賀支部を中心として、福岡、久留米、長崎支部から４０数名の参加がありました。
本番に先立ち、会場玄関前で入念な練習が始まり、佐賀支部糸山氏のリードのもと、ハッピと小旗をかざしての練習は、余念がありません。本番では、舞台に全員が勢揃いし、声高らかに「暁星淡く」と「三山緑」を熱唱。
会場からは、高商はさすが、まとまり、人員など他を圧巻するという高い評価を得ました。
公開日:2008-12-08
経済学部「第５１回経済祭」開催される（2008.11.21〜23）
経済学部「第５１回経済祭」は、平成２０年１１月２１〜２３日経済学部キャンパスにおいて盛大に行われました。
２８名の運営委員のもとに各サークル、ゼミのメンバーによる２３のテントが張られ、おでん、お好み焼き、カレー、おしるこなどのコーナーには沢山の人が集まり、賑わっていました。
名物の樽みこしは、５０人ほどの学生が経済学部から新大工方面へ繰り出し、わっしょいわっしょいと掛け声高く移動する様に、通りがかりの人達から大きな声援を受けていました。
この他、駅伝、サッカー大会、ビンゴ大会、腕相撲大会、ライブなど様々なイベントが組まれ、経済祭は大きな盛り上がりの内に終了しました。
＜主な出店者＞
茶道部（お茶）、夜軽音（やきとり）
野球部（から揚げ）、バスケット部（お好み焼き）、サッカー部（はしまき）、ラグビー部（ちゃんこ鍋）、バドミントン部（カレー）、バレー部（豚汁）、テニス部（おでん）
宇都宮ゼミ（おしるこ）、藤田ゼミ（おでん）、大倉ゼミ（お好み焼き）
コスプレ喫茶（大学芋）、教職員チーム（ワインバー）
公開日:2008-12-08
日本寮歌祭盛大に開催される（2008.10.13）
平成２０年１０月１３日（月）、第４８回日本寮歌祭が東京新宿ＮＳビルで盛大に開催されました。参加校は５６校、参加者約８００名で、長崎からは東京支部を中心として、２３名の参加がありました。
寮歌は、京都第三高から始まり、大阪、広島と南下し、九州へ。福岡高、佐賀高に続いて、いよいよ長崎の出番です。
巻頭言の一節ごとに全員が小旗を振り上げ、“おおう”と歓声を上げる。そして、高商歌「暁星淡く」の大合唱が始まり、舞台前では恒例の踊りが披露され、大いに意気が上がりました。
日本寮歌祭はあと２年で終わりにするという話があり、その行く末が心配されます。
公開日:2008-12-08
芸術文化講座「俳句への誘い」ご報告
本年２月に行われた芸術文化講座「短歌の会」に引き続き、その第２弾として「俳句への誘い〜私と俳句」の講演が、小林奈穂氏を講師としてお招きし、平成２０年１０月２７日にホテルＪＡＬシティ長崎において行われました。（出席者は２３名）
小林氏は、若手作家の登竜門といわれ、俳句、短歌、現代詩の優れた作家に送られる第一回「石川啄木賞」（俳句部門）を本年受賞され、将来性を高く期待されている若手作家です。
その主な講演内容は次のとおりです。
「 この８月まで、３年間長崎に滞在していました（長崎西山郵便局）。受賞はその時ですが、俳句を志して、黛まどか氏に師事し、それから１２年間というものは、なかなか賞に届かず、その後「沖」という会に所属し、石川啄木賞に応募したところ、思いがけなく受賞することができました。これで俳句のスタートラインに立てたような気がしています。
俳句の魅力は、日常の何気ない出来事や小さな発見を句にすることができ、そこに喜びがあります。また嫌なことや悔しいことも句にすることができ、その時は得した気分になります。
俳句をよむコツは
・いいたいことを一つにする
・クールに詠む
・他人に分かるように詠む
・季語を覚える
俳句をはじめるには
・歳時記を買う
・入門書を買う
・俳句雑誌を買う
・昔の句を覚える
小林氏の石川啄木賞を受賞された代表作
帆船の名は「あこがれ」や夏に入る
コンビニエンスストアに野菜十三夜
校長も副校長も落葉掻
短日の巨船浮かんでゐる不思議
返り花塩の匂いの美術館
なお、これから俳句を始める人のために、次のような紹介がありました。
ＮＨＫ文化センター長崎教室 元船町 第二森谷ビル６Ｆ
俳句・はじめの一歩 月２回土曜日
俳句 月１回火曜日夜 」
公開日:2008-10-27
第16回 佐賀県青春寮歌祭への参加お願い
瓊林会佐賀支部長 森 勇
寮歌祭世話人代表 藤松 義将
今年も寮歌祭の季節がやってきました。キャンパスでは、ちょうど経済祭の最中で学生も大いに盛り上がる頃です。でも、今の学生の皆さんは校歌や寮歌を歌う機会が少なくなっており、ＯＢとしてはとても淋しい気がします。
歌を知らないため瓊林会の総会に行くのをためらっている若い会員や現役の学生の皆さん、そして、懐かしい校歌を声高らかに斉唱したい皆さん、是非とも佐賀県青春寮歌祭に参加ください。
この寮歌祭は今年で１６回目になりますが、日本寮歌祭等とは違ってアットホームな手作り感覚の寮歌祭です。昨年も福地前会長の呼びかけで１００名参加にチャレンジし、約８０名の皆さんに参加していただきました。今年も蛮声を張り上げたい多くの方々の参加をお待ちしています。
ちなみに、佐賀支部の若手会員は佐賀県青春寮歌祭で校歌を覚えた者ばかりですので、気後れせずにお声かけください。
記
１．日 時 平成２０年１１月２３日（日）午後１時〜５時３０分
＜入場無料＞
午後３時から会場南側玄関付近でリハーサルを
行います。出演は午後４時ころ（８分間）の予定
です。
２．場 所 佐賀市交流センター エスプラッツホール
佐賀市白山２−７−１ エスプラッツ３階
（総会・懇親会会場の佐嘉神社記念館から徒
歩約７分）
３．内 容 高商歌１番・２番・５番
学校紹介
巻頭言
三山緑１番・２番・４番
４．参 加 参加いただける方は、１１月１９日（水）までに
懇親会（会費５千円）への参加の有無と併せて
下記にご連絡ください。
藤松 義将（�蠎�島スズキプラザ２１）
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公開日:2008-10-17
福岡で広域懇親会（宮脇会長講話「長崎と料亭文化」）
さる１０月４日（土）、福岡市博多区竹下のアサヒビール博多工場で瓊林会本部、同大牟田支部、同福岡支部主催による「広域懇親会」が開催されました。
広域懇親会は、大牟田支部の提案と福地茂雄・前瓊林会会長（現ＮＨＫ会長）の呼び掛けもあって２年前にスタートし、今回が３回目。毎回、福岡支部を中心に大牟田、北九州、久留米、佐賀など近隣の各支部から同窓のメンバーが参加しています。今回は、宮脇雅俊会長が就任されてから初めての開催で、瓊林会本部をはじめ、長崎、大村、北九州、佐賀、久留米、大牟田、福岡の各支部から８３人が出席しました。
この日はまず、午後２時からアサヒビール博多工場の見学会と試飲会を楽しんだ後、午後３時からは同工場映写室で、宮脇会長による講話が行われました。
講話に先立ち、堺藏次・大牟田支部長が開会の辞を述べ、「この企画が瓊林会の前進の一歩となるように」と訴えました。
次いで登壇した宮脇会長は、「長崎と料亭文化」と題して、大要次のように講演しました。
「再来年のＮＨＫ大河ドラマは『竜馬伝』と聞いています。主役は坂本竜馬と岩崎弥太郎で、今回は岩崎弥太郎の目を通した竜馬の生涯を描くことになるそうです。舞台の半分は長崎になるでしょう。亀山社中から海援隊をつくった竜馬や弥太郎は、竜馬による「花月」の刀キズでも知られるように、たくさんの料亭を飲み回っています。特に、海援隊いろは丸が紀州藩明光丸と衝突、沈没したとき、最後に紀州藩が賠償金８万３千両を支払うことで決着しましたが、おそらくその際も、料亭で祝杯をあげたのではないでしょうか。
また、現在、長崎歴史文化博物館で「オランダ人が見た幕末の長崎」という写真展が開かれていますが、これは、オランダ軍医ポンペが開いた養生所（長崎大学医学部の前身）の教頭を勤めたアントニウス・ボードウィンが幕末の長崎を中心に当時の風景や風俗を撮影した写真展です。ここにも、１８６５年ごろの貴重な写真が展示されていますので、ご紹介しておきます。
さて、「料亭とは何か」ということですが、単に高級料理を出せばいいというものではありません。検番から芸子を呼べるなど、いくつかの条件があるようです。長崎の始まりは、１５７１年（元亀２年）に大村純忠がポルトガルの要請によって海外貿易の門戸として開港したことによるとされています。以来、貿易で人がどんどん増えてきます。そして、市中に遊女が現れたのは、本博多町や今博多町といった地名に残っているように、博多商人が長崎に遊女を連れてきたのが始まりとも言われています。やがて、長崎は人口が５万人を超えるようになりますが、と同時に人々も金持と貧乏人に２極化していき、貧乏な家庭の子女が遊女になっていきます。
遊女と芸子の違いは、遊女が「春をひさぐ」とも言われていたように、体を売ることがあるのに対し、「芸は売っても体は売らぬ」と、もっぱら芸で座の取り持ちをするのが芸子（芸妓）と言われています。
江戸の吉原、京都の島原、長崎の丸山が三大遊郭と言われていますが、丸山の遊女は、江戸・吉原が町人や地方から来た武士などを客にしているのに対し、日本人豪商の他唐人やオランダ人など外人を相手にし、豪華な衣装などで結構ぜいたくな暮らしをしていたようです。また、唐人屋敷や出島に出向くなど、割と自由でもあったようです。
長崎の市中に芸子が現れたのは江戸時代で、当初は大阪から来て一定期間、芸を披露しながら座敷廻しなどをしていましたが、やがて丸山などの遊郭から地元の芸子が活躍するようになっていきます。
さて、今の長崎の料亭の状況です。料亭には、「芸子を呼べる」、「正当な料理と高いおもてなしができる」、「女将がいる」、「日本庭園がある」、「格式・威厳がある」など、いくつかの条件があり、現在の日本では、正式に料亭と言えるものがあるのは、東京、京都、金沢、新潟、九州では博多と長崎ぐらいと言えます。京都の料亭が１０数軒、東京で６０軒前後、博多が２，３軒、長崎が６，７軒でしょう。芸子の数は、博多が２１人、長崎が１９人、その他の地方都市では、金沢が４８人と聞いていますがおそらくコンパニオン的色合いが強いのではないかと思われます。
地方都市の中で、なぜ長崎に正式な料亭が残ってきたかというと、博多などでは、料亭を使うのはほとんどが企業などの接待のため、高額になるのに対し、長崎では市民が、結婚式や就任祝い、同窓会、法事、造船所の進水式後の祝いなどにも利用していることもあるようです。かつて、漁船をたくさん造っていたころは、頻繁に料亭が使われていました。
今長崎で伝統のある料亭をあげますと、まず３６０年の歴史を持つ「花月」は全国的にも有名です。２００年近くの伝統を持つ「一力」、伊藤博文が命名したという「富貴楼」、料理の評判が良い八坂町の「春海」、ウナギ会席でも有名な「青柳」、地元でも格調高い料亭として有名で地元有力企業の共同出資により再スタートした「橋本」などが挙げられるでしょう。そんな中、明治２８年創業の老舗「松亭」が今年２月に廃業したのは、残念なことです。
（芸子を呼んだ時の）「花代」の仕組みについて話しましょう。関東では「玉代（ぎょくだい）」、関西では「花代（はなだい）」と呼ばれていますが、長崎では「線香代」といい、時計がなかったころに線香一本が燃え尽きるまでの時間で料金を出していたのが今も続いているのです。現在は線香一本が１５分として、一本７５０円で計算しますので、基本料金（１７時から２１時までの４時間分、１２，０００円）とプラスご祝儀で、約１７，０００円とされています。
料亭文化を守っていくためには、芸子をどう確保していくかということも大事です。京都では舞妓の人気が高いようです。長崎でも一時、芸子の数が１３人にまで減り、しかも高齢化していましたが、地元企業が資金を出し合って、若い芸子の育成に力を入れ始めたため、今では九大卒や九工大卒の芸子も出ており、座敷の数も増えつつあるようです。
本日、「長崎と料亭文化」についてお話しましたが、これは長崎の人なら誰でも知ってる程度の話です。私自身、「長崎の料亭文化を残す会」の委員になっている関係もあり、長崎の伝統を残す運動の一助になれば、と話をさせていただきました。
宮脇会長の興味深い講話の後は、会場をアサヒビール園に移して、生ビール飲み放題の焼肉、ジンギスカンに舌鼓を打ちながら、全員で懇談の場を持ちました。懇親会の最後は全員で「暁星淡く」を大合唱。また、閉会の辞では、藤木博長崎支部長が「来年の広域懇親会は、長崎のグラバー園で」とアピールし、全員の拍手、賛同の下に、懇親会を終えました。
（学部１４回 浜田一雄記）
講演する宮脇会長
懇談の輪が広がった懇親会
最後は暁星淡くを大合唱
公開日:2008-10-04
二十日会のご報告
平成20年度第1回の二十日会が、8月26日（火）18時からホテルニュー長崎で行われ、25名の出席者でした。テーマは「消費者トラブル解決法」〜泣き寝入りしないための5か条〜で、講師は学15回北村嵯智子氏にお願いしました。北村氏は、長年長崎県消費生活センターで消費生活専門相談員として活躍され、消費者トラブルに関する様々な問題について、豊富な事例をもとに分かりやすい説明があり、また語り口も明快で、出席者は一様に聞き入っていました。
（主な内容）
・ 消費者トラブルに関する相談件数
平成14年度から急増、ピーク時は1万件を超える（平成16年度）
年齢では50代以上が減少している
・ 年寄りは何でだまされるか
訪問、電話、無店舗販売等
寂しがっている、何か買ってやらないと悪い、認知症が入っている
買わされるもの…健康器具、健康食品の相談が上位
・ 振り込め詐欺が後を絶たない
平成20年1〜6月 161件、被害額2億582万円
手口が変化し、巧妙化している
・ その他
クーリングオフと消費者契約法による取り消し等
公開日:2008-08-26